拍手お礼SSS No.18



Durststrecken erleb―苦難の道



「クロさん!コレ。」
「…遅いぞ。れのん。」
部屋に入っての第一声がこれだった…

「ゴメンナサイ…」
「ん。」
俺の謝罪はスルーして、クロさんは手を差し出す。
「お菓子出せ。」
クロさんは問答無用で俺の手からトレーを強奪する…

「はぁ…」
いつもの事何だけど…。たまには俺だって落ち込むこともある。
そんな俺を一瞥したクロさんは…

「れのん。隣でシケタ面するな。折角のスイーツが不味くなる。」
と、血も涙もない言葉をかけてくれた…。
そして…

「まぁ、コレでも食べろよ。」
と、渡されたのが―
『ドゥバイヨル』の『ブリズー』だった。

「クロさん…これ…」
「今日はまだ“バレンタイン”だろう?」
こっちも見ずに答えるクロさんは俺が作ったフォンダンショコラを食べている…

俺は嬉しくなり、思わずクロさんを抱きしめた。

が。

「!!お前は…。食べてる最中に邪魔すんな!!と、何回言ったら解るんだ?」
そう言ってブチ切れたクロさんに部屋から追い出された…

「…コレって何回目…?」

思わずそう呟いたのは言うまでもなく。


―苦難の道はまだ続く―



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ドイツ語10題ヨリ -6-